第18回コムケアサロン報告(2004年9月7日)
日時:2004年9月7日 19:00〜21:00
場所:コムケアセンター
問題提起者:畑山眞由美さん(NPO法人にこにこKIDS代表)
テーマ:「社会全体で取り組む子育ては可能か?」

毎月やろう!と決めたコムケアサロンですが、今月ももちろんやりました!(笑)
今回は子育てに関することでしたが、お子さんの3歳の誕生日だというのに、21時までいらっしゃた方を含め(笑)、スタッフ合わせて14名の方に参加していただきました。

今回の問題提起者は、NPO法人にこにこKIDS代表の畑山眞由美さん。8人家族の大家族に囲まれながら、精力的に子育て支援の活動をなさっています。

まずは、畑山さんより
・一般的に、子育て中の母親は精神的な余裕が持てない。そういう意味で、高齢者は大きい気持ちで子どもをつつんでくれると思う。
・しかし、高齢者の中には「孫の面倒は見たくない」という人が多いし、子育て世代にも「気を遣うのがいや」という意見もある。

その中で、現代風子育てを探りたいと問題提起がありました。

参加者の皆さんは、子育ての経験があったり、自分達は育った経験があるため、自分達の経験を中心に話し合いました。

その中で、共通した認識として、キーパーソンが必要という話になったのですが、キーパーソンとはつまり、地域で口うるさくいうおばさんですが、そんなお節介やきのおばさんがその地域の旧住民と新住民を結びつけたりする。そんな現代風のおばさんが必要であるという共通認識になりました。

そんな議論でしたが、畑山さんも皆さんの話の中からヒントを得たようでした。詳しくは、畑山さんの報告を見てください。(笑)

畑山さん、参加した皆さん、遅くまでありがとうございました。(矢辺 卓哉@コムケアスタッフ)

<畑山さんより>
みなさんの意見を参考に、現代版地域ぐるみの子育てに必要なものを私なりにまとめてみました。

1)やはりいつの時代にもキーパーソン(世話焼き)がいないと難しい。ただし、お節介にならないような配慮が必要。

2)小さな子を抱えていると行動範囲が狭いので、大きなコミュニティではなく、小さな単位のコミュニティがたくさんあった方がいい。

3)困ったときにキチンとそのことを伝えられるコミュニケーション技法(と言うと大袈裟ですが)が必要。

と書くと、結局あまり昔のご近所付き合いと変わらないですね(^^;;;

「同居」に関しては、今は親と住むことを嫌がる傾向はやはり強いようですので、その代わりになれる場所や人が必要だというのは共通認識のようでした。困ったときに、気軽に聞ける“誰か”の存在は、人との関わりが苦手な、もしくは嫌いな若い世代の人にも共通していえるようです。

という感じで、参加したみなさんが、上記1)〜3)の中で関わりを持てる立場や環境にいらっしゃるように感じました。

子どもがいる人もいない人も、既婚者も独身者も、若い人も高齢者も、すべてが何らかの形で血縁関係がなくても、日々子どもと接する、もしくは将来接する可能性があるわけです。
なので、「子育て」は我が子のことだけでなく、未来の社会を担う子どもたち、という意味で、みんなで「未来の社会を担う子どもたちを育てる」ためのより素敵で楽しくわくわくできる子育て環境を一緒に作っていけたらと思います。