■コムケアフォーラム2004 in 山口 (2004.5.22)

「コムケアフォーラム2004in山口」
“無農薬農業による障害者の働く場の確保を求めて”
―福祉・農業・食・環境の融合を目指す―

景気がなかなか回復しない中、障害者の働く場の保持・確保が難しいと言われています。その一方で、食の安全・安心が求められ、農業のあり方が問われています。
そこで、食の安全・安心を目指した無農薬農業と障害者の働く場の確保の融合について、皆さんで考えてみませんか。
いろんな方と交流することによって、日頃の悩みの解消を模索してみませんか!

開催日時
 5月22日(土)  午後1時〜午後5時半
会場
 ニューメディアプラザ山口・イベントホール
  〒753-0077 山口市熊野町1−10
  TEL(083)921−1125
  FAX(083)921−0700
主催
 NPO法人 まちのよそおいネットワーク
 NPO法人 やまぐち県民ネット21
 NPO法人 山口ウッドムーンネットワーク
協賛
 住友生命社会福祉事業団
後援
 コミュニティケア活動支援センター
内容
 出店による交流(13:00〜14:00)
希望の団体に出店を出していただき、参加者との積極的なコミュニケーションを図っていただきます。物品等の販売も行います。
 グループによる交流(14:00〜16:00)
 山口県環境保全型農業推進研究会の小田さんとNPO法人まちのよそおいネットワークの日置での取組について説明します。その報告を受けて、「無農薬農業による障害者の働く場の確保」をテーマに、グループごとに話し合います。
 参加団体等による交流(16:15〜17:30)
 参加団体、参加者で交流します。
*「グループによる交流」と「参加団体等による交流」じゃミックスして行うことにしました。

<報告>
NPO法人まちのよそおいネットワークの東と申します。
5月22日、ニューメディアプラザ山口・イベントホールで開催した「コムケアフォーラム2004in山口」について、その概要を報告させていただきます。

様々な団体が繋がるといいなと願っている「NPO法人まちのよそおいネットワーク」(以下、略称の「まちよそ」と言います。)と団体相互の交流を進めることで県民活動を活発にしたいという「やまぐち県民活動支援センター」(「NPO法人県民ネット21」が運営を受託しています。)とのそれぞれの思いが一致し、センターの若いスタッフが中心になり「コムケアフォーラム2004in山口」を開催することとしました。
テーマは、まちよそが山口県の北西部にある日置(へき)町で取り組んでいる「日置コムケアの里づくり」の一環である障害者の働く場の確保ということにしました。フォーラムでは、出店での交流、全体での交流、グループでの交流といった3つの交流
の場を用意し、参加者の皆さんに楽しんでいただくことにしました。

出店での交流
8つの福祉・農業・食・環境などをテーマとする団体に出店していただきました。単なる物品販売になった感もありますが、団体のPRタイムも設け、いろんな分野で活動しておられる団体について認識を持ってもらうこともできました。

事例発表
次に、議論のための話題提供ということで、2つの事例発表を行いました。1つは、小田ひろし山口県環境保全型農業推進研究会事務局長によるもので、障害者の作業所として考えられる自然養鶏の意義と可能性について話していただきました。現在養鶏をはじめるための準備を進めておられ、一緒に関わってくださる方を募集しておられます。続いて、私の方から、コミュニティケア活動支援センターの助成を受けて昨年から取り組んでいる「日置コムケアの里づくり」の概要を報告させていただきました。

全体での交流
参加者全員が輪になり、自己紹介と本日参加の理由などについて話していただきました。その後、あめとシールを持って、アイスブレイクです。挨拶の後じゃんけんをして、勝った方があめをもらい、負けた方は顔にシールを貼られるというゲームです。20分後には、一度も負けなかった人、顔中シールだらけの人と様々でした。その結果に基づきグループ分けを行い、休憩に入りました。

グループでの交流
2つのグループに分かれて、グループワークを行いました。Aグループでは、自分たちがどのような生き方をし、「障害者」という言葉もいらない社会をつくる必要があるといった大きな話になり、障害者の働く場の確保といったテーマに沿った話し合いとはなりませんでした。Bグループでは、行政からのサービスを待つのではなく、自分から問題を解決していく努力も大切だ、さらに、様々な障害やレベル差があり、そのデメリットをメリットに変えるために、ネットワークすることの大切さも出されました。

全体での交流
最後に、参加者全員が輪になって、本日の感想等を一言ずつ言っていただきました。いろんな人と交流できて良かった、今日のような事例を増えると世の中明るくなるのでは、想いを形にするためには一人ではできない、いろんな人が必要だ、といった次に繋がっていきそうな感想が出されました。佐藤修さん、ありがとうございました。そして、参加された皆さん、お疲れさまでした。