特定非営利活動法人 ばざーる太白社会事業センター(宮城県仙台市)

団体紹介
本会は平成15年5月から、障害者のニーズを柱に部会を作りボランティア活動を行っており、平成17年4月に県の認証を受け、NPO法人を登記しました。本法人は、障害者及び高齢者、児童等が地域で公私の医療・保健・福祉サービスを利用して生活をするに際し、分け隔てのない生活ができる幅広い環境づくりに寄与するとともに、社会参加を目指すための支援を行う事を目的としています。

ホームページ
http://www.b-taihaku.net/

プロジェクト名

地域ではぐくむ「クラブハウス」づくり事業

目的
本事業は、高齢化する団地、空き家が増える町内などの地域コミュニティを再生するために、空き家を活用して気軽に立ち寄れる場所をつくり、個人や地域のニーズに合った支援をすることです。日常生活の中で我慢したり、あきらめてしまっている人のニーズを掘り起こし、「動機づけ」できるプログラムを提供(実践)することで、一人ひとりの生活の質の向上と地域コミュニティに役立ちたいと考えています。

達成目標
「クラブハウス」では地域が主体となり、自助、共助のかたちで支え合う自主運営へと移行していくために支援調整していくことが私達の大切な役割と考えています。ですから、地域での支援活動がスタートする時から、NPOと利用者が運営の立場を共有していく「共生型の運営」を推進していきます。そして、各地域に「2号店」「3号店」と地域再生プログラムを広げて行きたいと考えています。

活動計画

活動内容は単に地域活性化のための場所の提供にとどまらず、一連の体系の中で企画しています。

@健常な方は、気軽に訪れていただく場所となります。

A虚弱高齢者の方やひきこもり、視覚障害を持つ方などへは「思いやりネットワーク」や「見守りネットワーク」によりニーズを掘り起こし、「送迎」を可能にして参加していただきます。

Bクラブハウスでは「地域懇話会」や「園芸」などのアクティビティを介して地域とのつながりを築いていくことを企画しています。さらに、

C「余暇生活アドバイス」や介護予防につながる「健康体操」などをプログラムし、このような中から、当事者が自主的に活動できるような場所づくりを支援します。また、

D住まいや地域の安全性を考えるきっかけとして「福祉防災マップ」や「避難練習」を企画するとともに、一人ひとりの「防災マイプラン」作りを支援します。さらに、福祉住環境コーディネーターによる「住宅診断」と危険性が高い場合の「応急的対応(家具転倒防止、ガラス飛散防止)」が可能なストックを確保したいと考えています。

Eこのようなさまざまな活動を通して、地域と支援したい個人(生き甲斐さがし)や団体(社会貢献)を結びつける場として「クラブハウス」が根付いていくこと、これが地域福祉(大きな福祉)につながると考えています。

※今回申請の対象:仙台市内にある住宅団地内の店舗(平屋)。トイレや内装の改修が必要、道路側前面がガラス張りで内部が明るく、角地にあり場所がわかりやすい。


活動報告

[現在の進展状況] 2006.2.28

○ 2005年11月より本事業を開始致しました。

事業実施内容

・回数/週・実施曜日 2回/週 (水曜日、土曜日)

・開設時間 10:00〜15:00

・利用者数/回 5名

・事業従事者数/回 3名

・事業実施場所 クラブハウス恐竜やま(宮城県仙台市太白区八木山本町二丁目24−1)

・利用者負担額/回 120円/回

・関係機関の協力体制

八木山本町二丁目町内会、八木山地区民生委員協議会、NPO法人あなたの街の「三河や」さん、福祉住環境ネットワークみやぎ


[これからの展望]

「クラブハウス」づくり事業の第1号店として仙台市八木山地区に昨年(H17)11月にオープン致しました。水曜日土曜日を開館日として運営しています。週2回の活動ペースで、いかに地域活動を定着させていくかを考えながらもその第一歩として継続する事から始めています。この第1号店、地域に親しまれている山の名称から「恐竜やま」と名づけました。地域の人々に愛される場所となり、地域に福祉ネットワークが形成されて行くためにも、より多くの人に関心を持っていただける「クラブハウス」づくりを進めたいと考えています。