Withゆう(宮城県仙台市)

団体紹介
当会は流死産・新生児死で子供を亡くした親の会です。赤ちゃんの死をなかった事とする日常の中で、親の想いを吐き出し、寄り添える場所作りや、病院での心のケアの必要性を理解してもらえるよう情報発信しています。

ホームページ
http://www.geocities.jp/withyou_845/

プロジェクト名

流産・死産・新生児死で子供を亡くした家族の方へ向けた小冊子作り

目的
私達はインターネットを通じて、医療者や同じ経験をした方への情報発信をしてきました。しかし、まだインターネット環境の整っている方は少なく、そのため一人で悲しみを抱えている人も多くいると思います。そこで、子供を亡くしてすぐの病院で渡してもらえるような小冊子を作り、インターネットのできない方々にも私達の存在、気持ちを知ってもらい寄り添っていけたらと思います。

達成目標
子供を亡くした親は、退院してからも孤独や悲しみを抱え生活しています。まずは、ケアに積極的な病院に作成した小冊子を置いてもらうことから始め、冊子を参考に、ご家族でお子さんとの思い出を沢山作って貰えたらと思っています。また医療者には、冊子にこめた経験者の想いを通じて、ケアや思い出を残す事の大切さについて考え、患者の想いに寄り添った看護に取り組んでもらえるよう働きかけていきたいと考えています。

活動計画

流産・死産・新生児死、それぞれについてどのような気持ちを持ったか、持っているか、後悔しないためにどのような想いを伝えていきたいか等の意見交換をし、内容について検討する。

また、子供を亡くした原因別に冊子を分けた方がいいか、まとめてでも構わないかを検討する。

メンバー全員の意見をまとめ役がまとめ、メンバー全員でチェックする。

内容が決まったら、冊子としての構成をどうするかを考える。

内容、構成が決まったら、作成方法を検討し、作成にとりかかる。

試作品を何部か作り、検討。

お話会などの参加で交流のある医療従事者のいる病院から置いて頂けるようにする。


活動報告

[現在の進展状況] 2006.2.28

現在、小冊子の作成は、おおまかですが全体像をつくり言葉の表現の仕方や、細かな内容について意見を出してもらい、まとめているところです。

内容については、メンバーで話し合った結果、2つ(流産・死産用、新生児死亡用)に分けることにしました。私達は経験者ではあっても専門的な知識があるわけではないので、お産や産後の体や心の問題についての専門的な内容は載せず、"私だけではない"と思えるような内容とするため、子供を亡くしてすぐのご家族の気持ちに寄添えるよう、自分達が体験してきたことを中心に構成することにしました。流産・死産の場合と新生児死亡の場合では、手続きや亡くなる状況が異なりますが、内容が重なる部分もあるので、流産・死産の場合を基本として、新生児死亡の場合と異なる部分だけ差し替える形をとることにしました。

また、言葉掛けだけではなく、子供を亡くした家族の体験談も掲載することで、感じている悲しみや孤独感を少しでもほぐすことができればと考えています。


[これからの展望]

現在まとめているものをもう一度メンバーで検討し、できるだけ早く体験談以外の内容を決定したいと考えています。体験談は、流産・死産・新生児死亡といっても、週数や状況が大きく違うので、できるだけ多くの場合について体験談を募りたいと考えています。
完成したものは、今年6月に開催されるSIDSの国際会議でも展示することで、多くの医療者にアピールできればと考えています。