寿衣を縫う会(兵庫県宝塚市)

団体紹介
死者がでると寿衣(死に装束)を親類や近所の女性が引っ張り合って縫った。歳を重ねた時自らが縫って準備したという風習を伝承しながら、健康で自立した生活のできる高齢者になることを目的とする団体です。

ホームページ
http://sakurajui.com

プロジェクト名

「一人で縫える寿衣キッドの開発」と「エンディング・ファイルの開発」

目的
生前に寿衣を準備しておくという風習の伝承。
死や葬儀を人任せにしないで自らが関わること。

達成目標
自らがファイルに書き込むことや縫うことにより安心が得られ、健康で自立した生活に繋がる。残された人たちには寿衣やファイルに書き込みがあることにより、煩雑な葬儀や死後の事務処理の無駄が軽減できる。「死、命」の大切さを、人任せにしないで自らが関わることで理解していける社会になることが目標です。

活動計画

「一人で縫える寿衣キッドの開発」は、人の最期に関わる経験の多い、介護士、ヘルパーの方々の意見やアドバイスを受けながら着せやすく、尊厳があり、縫いやすいデザインを専門家や会員と共に開発、試作します。
デザインに関しては専門家に依頼します。
試作品段階で介護士、ヘルパーなどに依頼し着用調査をしてもらいます。

エンディング・ファイルの内容を充実させるため「こころのこもったお葬式を考える会」や、資産、保険などの専門家の意見やアドバイスを受けるためのディスカッションの会合を開き、より良きコミュニケーションの中で解りやすく、簡潔で、本人と遺族の心が通えるあたたかい内容を検討し、試作します。

完成後は「エンディング・ファイル」の書き込み方や「一人で縫える寿衣キッド」の縫い方の講習会と同時に「世界の寿衣展」を実施する。


活動報告

[現在の進展状況] 2006.2.28

■寿衣キットについて
会員で考案したデザインをデザイナーに修正アドバイスをもらい試作の段階です。
布の種類を変えて試作しています。綿、麻などで試作し出来上がりをみて絹の反物でも製作します。
着用調査のためのマネキンを格安で入手手配している。

■エンディング・ファイルについて
1.今から自分で準備できること
2.死後、他者に委ねること
3.グリーフケア
の項目の詳細の原案を提案、現在監修段階です。保険資産のなどの専門家との会合は日程の調整が困難なので、項目ごと個々に検討を致します。


[これからの展望]

■講習会、「世界の寿衣展」について
4月15日(土)に伊丹高齢者生協の「自分らしい葬送を考える会」と合同で、講座をします。NHKで放映された映像を一本のテープにしますと1時間程度になります。
この映像を見た後、「寿衣について」講演、「寿衣キット」やエンディング・ファイルの書き方などの講習をします。
別の部屋では模擬葬儀や世界の寿衣展など開催、またマネキンを使用し、寿衣を着せるパフォーマンスもします。