介護者の会ネットワーク(東京都港区)

団体紹介
2003年、東京近郊の「介護者の会」が、介護者サポートネットワークセンター・アラジンの呼びかけでネットワークを組みました。緩やかに結びつきながら、定期的にネットワーク会議を開催し、情報交換、相互扶助をしています。

ホームページ
http://www12.ocn.ne.jp/~arajin/

プロジェクト名

介護なんでも文化祭〜介護文化を変えよう!「ネガティブからポジティブへ」

目的
介護に関する情報やノウハウを社会に還元することにより、介護をめぐるネガティブなイメージを変え、「介護に直面してもだいじょうぶ」な人や社会をつくっていくこと。

達成目標
情報を求める多くの人、たくさんの情報を持った人が一堂に会することで、これをきっかけとした新しいネットワークが生まれ、やがて介護や認知症に関する細かな地域のセーフティネットが構築されていくこと。

活動計画

当プロジェクトは、「介護者の会ネットワーク」と「NPO介護者サポートネットワークセンター・アラジン」のコラボレーションによって成り立っています。
アラジンは、「ケアする人のケア」を目的に2001年に設立。第1回コムケア助成によって、活動を開始しました。活動で生み出された「介護者の会」や、各地に点在する「家族会」に呼びかけ、2003年に「介護者の会ネットワーク」を組みました。同期生のコムケア仲間である「全国マイケアプラン・ネットワーク」もこの運動に賛同し、立ち上げから積極的に参加している一員です。

「介護者の会ネットワーク」はアラジンにサポートされつつ定期的にネットワーク会議を開き、情報交換や勉強会、相互相談などを行いながら、それぞれが直面した問題をともに解決してきました。そして今回、これまでに培った人とのつながり、ノウハウや情報を社会に還元しようと、共催で初の「介護なんでも文化祭」を企画。それぞれが持っている強みを企画の中に注ぎ込み、介護の合間をぬって準備を重ねてきました。

とかくネガティブに捉えられがちな介護ですが、さまざまな人とつながり、適切な情報を収集し、正しい知識を持つことにより、何よりの人生の糧とすることができます。文化祭の乗りで楽しみながら、介護、とりわけ認知症に対する理解を深めてもらえたらと思います。

当日は、専門医による認知症相談、介護に関する市民団体による介護相談、認知症を患う人の音楽会、ミニデイ、企業による出展など、盛りだくさんですが、、介護に関するスペシャリストである市民団体リーダー達、認知症について啓蒙する専門医等が、私たちの想いに賛同し、まったくの手弁当で協力を約束してくれました。
今介護に直面している人、漠然とした不安を抱いている人、介護なんて自分とは関係ないと思っている人、すべての方の描いている介護文化を、ポジティブなものにするきっかけになれば、と思っています。さらに、この場で出会った市民団体や専門医など医療・福祉・NPO・市民の横断的ネットワークの構築につながり、この運動がそれぞれの地域へも波紋を拡げ、来るべき超高齢社会に向けて細かい網の目状のセーフティネットに発展していくことを願っています。


活動報告

[現在の進展状況] 2006.2.28

2005年11月3日新宿スペースセブンにおいて「市民発!介護なんでも文化祭」を開催致しました。一日総計約600名もの参加者が訪れ、にぎわいました。

参加者の方々からは、「介護の達人のブースや、専門家の個別相談では、知りたかった介護に役立つ情報が聞けて良かった」、「NPOブースでは、癒しの効果を実際に体験できて生活に活かしたい」、「企業ブースでは、新たな製品や情報に触れられて良かった」という意見がありました。また、出展したNPO、企業などの方々からも、「実際に介護されている人と触れ、話しを伺う機会がありよかった」という意見もありました。この文化祭での出会いがきっかけで、企業と協働しての取り組みなどが始まっています。ステージでの認知症ご本人によるコンサートも大好評。交流懇談コーナーで同じ介護する立場同志の人の交流できる場があること、また介護者が集まる会があることを広くアピールでき、今後の「介護者の会ネットワーク」の活動へとつながっています。

市民発介護なんでも文化祭特設ページ
http://www12.ocn.ne.jp/~arajin/bunkasai/bunkasai2.html


[これからの展望]

本年も、11月3日、同日、同場所で「介護なんでも文化祭」を開催致します。第1回の開催で得た教訓をいかしながら、市民発の市民への啓発として、大きな輪に広がり根付いてくことを目指して、現在企画をたてています。