特定非営利活動法人 女性エンパワーメントセンター福岡 (福岡県福岡市)

団体紹介
女性の経済的、社会的、精神的エンパワーメント(力の回復・発揮)を目指して2003年6月発足。アジアの女性に学ぶ外国語クラスの運営、ホットラインやシェルター等、主に移住女性自立支援を行っています。

ホームページ
http://www.geocities.jp/empower_f/

プロジェクト名

ふくおかコミュニティ通訳者バンクの構築プロジェクト

目的
移住(外国籍)女性は、言語・情報的ハンディや法的地位の不安定さなどからドメスティックバイオレンス(DV)など人権侵害を受けたり様々な問題に直面するリスクは高い。しかし、移住女性に届く多言語情報サービスはまだ限られているし、言葉の問題などから相談しにくいのが現状である。このプログラムでは、当事者が自分の状況や意思を伝え、また正確な情報を得るためのコミュニケーションをサポートするためのコミュニティ通訳バンクを構築し、稼動させることを目的とする。

達成目標
「ふくおかコミュニティ通訳者バンク」を設立し普及させることを通して、移住女性やその子どもたちが、DVや子育てや生活相談など住民サービスにアクセスすることを可能にし、移住女性やその子どもたちの権利と福祉および地域の国際化を推進する。

活動計画
過去2回の通訳サポート入門セミナーの受講者に呼びかけ、下記の期間を通じて実践的なトレーニングと通訳バンクの構築、およびキャンペーンを行う。

1.通訳バンクの登録者を募る(10月)

2.キャンペーンとバンク登録者の実践の場として移住女性のDVホットラインを行う。
-福岡市の女性に対する暴力撤廃運動(11月12日〜25日)への参加-
とき:17,18,19(木〜土) 10-14時 所:当事務所

3.リーフレットを作成し広報活動を行う。(11月)

4.女性や子どものための福祉機関や保健所、学校などにサービスの普及を図る(11〜12月)

5.有料ボランティア化のための提言活動を行う(12〜2月)

6.コミュニティ通訳として活動する(11〜2月)


活動報告

[現在の進展状況] 2006.3.14

7月 通訳サポート入門セミナー実施(2日間)
8〜9月 バンク登録者の募集と登録(2006年2月現在登録者15名)
8〜2月 登録者の活動
有償1件(イラク人医師の劣化ウラン弾被害についての講演通訳)、
無償多数(ホットライン相談者やシェルター利用者のサポートに活躍)
10月 登録者勉強会(通訳経験者に学ぶ)
11月 バンク紹介を含むリーフレット作成

着実に前進している。
更に広報とコーディネーターのテコ入れが必要である。

[これからの展望]

1.多言語相談・シェルター利用者に対するサポート等での経験の蓄積
2.コミュニティ通訳バンクの広報とコーディネーターの育成、勉強会を充実する。
3.2006年7月ごろ通訳サポート専門セミナーを実施する。

そのプログラムを基礎に、多文化共生社会を目指して活動を広げる。
(2006年2月におきた中国人女性による園児殺害事件など、異文化ストレスが背景にある移住女性のリスクを焦点に、DV被害者支援と子育て支援に力点を置くこと)