八幡山の景観を良くする会 (滋賀県近江八幡市)
団体紹介
近江八幡の歴史的・観光的シンボルである八幡山が竹や常緑雑木で覆われ、景観が年々悪化している。この状態に歯止めをかける為、市民自らの手で再度美しい里山を取り戻そうと本年4月から当会を立ち上げ、既に11回の作業を実施している。メンバーは概ね60才から72歳迄の気力と体力のある定年退職者で、新しい仲間作りの場にもなっている。
ホームページ
プロジェクト名
市民参加による八幡山の修景活動の取り組み
目的
次世代に美しい里山景観とその保全の仕組みを残し伝承すること
達成目標
老若男女全ての市民が親しみ、誇れる山にしたい。(近江八幡ブランドの向上の一助として)景観的にも四季を楽しめ、子供達が野外遊びを出来る安全で明るい里山にすること
活動計画
1.活動のフィールドは八幡山頂上付近と町から見た正面(南面・南西・南東面一帯)と各登山道周辺とする。優先課題として八幡山公園上部の竹林の浸出を食い止める。
2.かつて市内の子供達の遊び場(心のふるさと)として名を馳せた『すべり山』の再生
3.残されたクヌギ林の整備(明るい樹林を取り戻すための常緑雑木の間伐や下草除去)
4.頂上の村雲御所瑞龍寺(秀次公菩提所)周辺の景観整備、藤棚の製作
5.上記の間伐と共に、紅葉・桜・椿・ツツジ・クヌギ・楢・山吹などを計画植樹して山に四季の彩りを取り戻します。(八幡山四季の彩り計画)また野鳥の好む木などを植え、鳥種を増やします。
6.筍・松茸(現在も一部地域では収穫できる)・椎茸などを皆で収穫できる様な森にしていきます。またカブト虫やクワガタ虫なども沢山とれる山にします。(八幡山宝の山プロジェクト)
7.樹木・野草・野鳥・虫・竹工・木工・蔦細工・山仕事・野外活動のインストラクターなど、各分野の専門家に参画してもらい。専門家の指導の下、長期的展望に立って、永続性のある仕組みを組織も含めて残してゆきます。
8.他の市民活動団体とも交流し、コラボレーションで近江八幡ブランドの向上を目指します。
活動報告 [現在の進展状況] 2006.3.14
@毎月二回の定例作業(第二水曜日・第4月曜日)を実施し、現在20回(10/16時点で11回)
作業を継続し、作業参加者延べ325人。
以下その後の活動内容につき時系列で記載。
A以前迄の竹林整備作業以外に、11月からはあらたにクヌギ林の整備も始める。
B11/20には近江八幡市主催の環境フェステイバルに参加。八景会の活動内容をパネルで展示し広く市民に活動内容をPR出来た。また八幡山の整備作業で伐採した竹を利用して、皆で竹細工を作成し出展販売する。(売上金27000円)
C12/19 八幡山整備に関する関係者第一回打ち合わせ会を実施する。
近江八幡市都市整備部公園課・農政課・環境課、近江鉄道八幡山ロープウエー、八景会並びに他の市民活動団体などで今後の方向性を協議すると共に、作業了解を得た。
D12/21には日野町の山主さんのご了解を得て、クヌギのホダ木を50〜60本頂く。
E12/26、H17年最終の作業を実施。16時からは反省会を開催し、現在までの活動内容と今後の活動計画を説明する。終了後忘年会。
F1/6、八景会メンバーで日牟礼八幡宮に詣で、安全祈願のお神楽奉納を受け、皆で雪の八幡山トレッキングを楽しむ。
G2/8・27の両日の作業では、近江八幡市社会福祉協議会から『地域活動講座』の受講生数名を受け入れ、ボランテイア作業に参加してもらう。
H2/10、京都府立大学を訪問。環境デザイン学科の深町助教授に面談し、我々の活動に関しての助言、特に景観整備(伐採・植樹)の前提となる八幡山整備に関するグランドデザインをして頂く事とする。
I2/11、安土西ノ湖で葦刈りの作業に皆で参加する。
J2/22、他の市民活動団体である『白鳥川の景観を良くする会』の作業に皆で参加する。
白鳥川周辺の雑草刈・ゴミ拾いを市役所環境課などと合同で実施する。
K2/25、滋賀県社会福祉協議会主催の『退職サラリーマン・シニア活動』のフォーラムにパネル展示をし、広く参加者にPRする。
L2/28、地元有力企業を訪問し『八幡山の景観を良くする会』の趣旨と活動内容などを説明し、作業機材並びに植樹代として寄付金を頂く。
M3/8、作業日に市立八幡小学校の卒業記念植樹実施する。
(八景会より植樹木の河津桜4本提供、校長先生も立ち会って頂く)
卒業生達が八幡山を懐かしみ、将来に亘って近江八幡の街を愛してもらう事を願って。
N3/11、滋賀県淡海ネットワークセンターの《おうみ未来塾》の卒業発表会で会の活動状況につきプレゼン発表する。
[これからの展望]
□今後も二回/月ペースで作業実施継続する。(竹林整備とクヌギ林整備)
□3/18 近江兄弟社学園卒業記念植樹 予定
□3/26 近江八幡緑の少年団の記念植樹 予定
□4/22 市民筍堀り会
□4月中旬 クヌギ椎茸ホダ木を八幡山の谷に移設(約60本)・・・来年秋以降椎茸の収穫
数年間収穫後、そのホダ木でカブト虫・クワガタ虫を育成し、翌年の夏からは成虫が育ち、子供達が虫取りに興じるような山にして行く。
□頂上部瑞龍寺下の広場に藤棚の設置予定
□八幡山峰伝いの縦走登山道の開設(4月中・約2時間半〜3時間行程)、八幡のまち歩き(八幡堀・新町の近江商人屋敷町・ブオーリス建築巡り・水郷巡り)と里山歩きがSETで楽しめる新しいスタイルの観光SPOT(自然景観と歴史・文化の3点セット)として、全国にPRし、まちの振興に役立てる活動に繋げる。
□近江鉄道との協働で、山の整備と植樹をして行く
□京都府立大学深町助教授指導の下、計画植樹実施
□今年度定年退職者への会の活動への参加を呼びかけて、更に作業の巾を広げて行く
□八景会を紹介するホームページを現在作成依頼中(メンバーの方に)。近江八幡の他の市民活動団体も含めて、お互いにリンクさせて、市外の方にもボランテイア作業に参加頂けるようにして行く。
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