トリコロール (兵庫県西宮市)

団体紹介
身体・知的・精神しょうがいをお持ちの本人さんを支援する「平均年齢28歳の福祉未熟者」が自らの専門領域を超え『トリコロール』を結成。そして熱い気持ちで言い放つ!目指すは『福祉のそのもののバリアフリー!!』

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プロジェクト名

トリコロールコレクション(略称トリコレ)〜ヘアスタイルショーを通じてノーマライゼーション!〜

目的
今年度のイベントは、日常生活に欠かせない"髪を切る・会話をする・キレイになる"というヘアカットの一連の流れに着目した。地域の美容室の方との「相互理解と共感の場を設定する」というプロセスに重点を置いて、本番のショーでは「舞台上で共生の社会を構築すること」を目的とする。

達成目標
私たちはしょうがいの有無を超えたこころの交流とつながりの機会を、地域の方々と共に創造していき、しょうがいを身近なものに感じていただくと同時に、どんなしょうがいがあっても、自分らしいライフスタイルを選択することができるコミュニティづくりと笑顔あるワンシーンを生み出していく。

活動計画

【背景】
しょうがいを持つ方が床屋さんや、オシャレをしたくて美(理)容室に向かうものの、設備上などの物理的バリアや、経済的な不安を伴う制度的バリア、何より受け入れ側の「どう接していいかわからない」という心のバリアがあり、「色んな人とつながりたい」というお互いの機会を遠ざけてしまっている現状がある。

【相互理解と共感の場】
地域の美容室でのシャンプー体験、相互の意見交換をする場を設定。

【ヘアスタイルショー】
モデルに身体・知的・精神しょうがい当事者、美容師・地域住民・学生・福祉関係者を起用。※この事業はトリコレというヘアスタイルショーだけをするのではない。そこに至る準備や交流をしていくプロセスにこそ目標達成の意義がある。

【活動計画】
9月上旬
実行委員会(構成は美容師の方、しょうがい当事者、トリコロールメンバー等)の立ち上げ

8〜10月上旬
協力者(美(理)容室)を募る。10月上旬に介助者の美容室でのシャンプー体験を実施(決定)

8〜12月
会場の選定やコンテンツについて具体的なプランを策定。同時にそれぞれの立場や視点から、美(理)容室を利用するにあたっての問題提起を行ない、解決策も含めて共に考えていく場を定期的に設ける。またその活動をブログで紹介していく。

12〜3月上旬
イベントの準備期間・広報活動(チラシづくり・新聞や地域広報誌に掲載・WEB上でも広報)・後援依頼、協力依頼

3月中旬
ヘアスタイルショーの開催

3月下旬
トリコロールの次年度の計画策定

〜4月上旬
活動のとりまとめ(成果と課題)報告書の提出


活動報告

[現在の進展状況] 2006.2.28

美容師さん、デザイン学科の学生さん、一般の大学の学生さん、商店街の定食屋のおっちゃん、知的精神身体しょうがいをお持ちの本人さん、その親御さん、小中学生の子どもさん、西宮の地場産業、日本酒の「日本盛」の方々、福祉関係者の方々・・・たくさんの協力者に恵まれ「おもろい!」と言っていただける人たちに恵まれ、しょうがいお持ちの本人さんの笑顔、その方々と初めて触れ合う美容師さんが見せた笑顔、そのふたつの笑顔を見て、こちらも笑顔になります。正直とても順調に行っています!こわいくらいです!こんなタイミングで助けてくれる人が現れるなんて!?という奇跡が、コムケア助成金30万当選を含め、もう5〜6回は起きてます!!

[これからの展望]

具体的にはトリコレ本番まであと一ヶ月(2006.3.21)。しょうがいしゃモデル・一般モデルが決定し、大学の先生やショーを取り仕切ったことのあるデザイン学科の学生さんのアドバイスのもと、当日のスタッフの動きやモデルさん、お客さんの対応、チラシ配布、よびかけ、ショーのコンテンツなどの詰めの段階です。協力してくれる美容師さんも4人になり、そこにスタイリング剤をおろしている業者の方が「美容業界の会報誌にこのイベントをのせたい」というオファーがくるなど、トリコレに興味をもってくれる人が広がりを見せています。「このトリコロールプロジェクトの過程と成果を、大学で発表しないか」という話もいただきました。西宮の地場産業を会場に選ぶことに成功したので、地域密着感をいっそう高く、「西宮でしかできないイベント」という色を濃くしていきたいと思っています。