自殺対策支援センター ライフリンク

団体紹介
タブー視され放置され続ける日本の自殺問題。ライフリンクは「自殺は日本人の生き方の問題である」と捉え、広く社会に連帯を呼びかけながらその対策を実践し、新たな生き方についての提言を行っています。

ホームページ
http://www.lifelink.or.jp/

プロジェクト名

自殺と自殺対策についての実態調査(自治体や遺族の会などを対象とした)

目的
「私たちの生き方」や「社会の価値観」についての積極的な提言活動を行っていくために、自殺と自殺対策の実態を詳細に把握することが目的です。また調査で得た情報は、より効果的な自殺対策を立案するための基礎情報としても活用していくつもりです。

達成目標
「自殺は私たちの生き方の問題である」ということを広く社会に理解してもらい、「私たちの生き方」について真剣に考える(見直す)土壌を作り出すこと。そして、「生きていることによろこびを感じられる社会」を築いていくための布石にしていければと思います。

活動計画
●調査用紙の考案・作成(精神科医などと連携し、遺族の協力も得て行う。)
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●郵送および電話による調査の実施(ジャーナリストが中心となって詳細を取材する。)
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●調査結果の集計・分析(社会統計学者やジャーナリストなどを交えて立体的に解析する。)
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●自殺対策の提言づくり(専門家や遺族など、様々な立場の人たちを巻き込んで行う。)
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●提言のプレスリリース(ジャーナリストが中心となって行う。)
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●自治体の自殺対策担当者たちとの連携(様々な形で行政にも協働を呼びかけていく。)

(順番は相前後するかも知れませんが、基本的な流れは以上の通りです。)


活動報告

[現在の進展状況] 2005.3.4

「自殺および自殺対策に関する実態調査を行いたい」ということで申請させていただきましたが、プロジェクト内容を「自死遺族支援のためのつながり作り」に変更しました。それは、実態調査にご協力していただこうとしていたご遺族の多くが、大切な人を亡くした深い悲しみや自殺に対する社会の冷たい目に怯えながら、ひどく孤立している状況があると判ったからです。実態調査よりも前に、ご遺族の方々を支援する必要があると考えたわけです。
具体的な自死遺族支援の、その第一歩として、2月20日に都内でシンポジウムを開きました。そこではじめて遺族の会の代表者らを集めて、また自治体の自殺対策担当者も交えて、遺族支援の課題や今後の支援のあり方などについて議論をしました。
現在、さらに遺族支援のための「つながり作り」を進めるために、メーリングリストを作って交流を深めているところです。

[これからの展望]

▼行政と連携して遺族の会を全国に立ち上げていこうと考えています。(5月か6月に立ち上げられるよう、いくつかの自治体に声をかけているところです。)
▼自死遺族会の全国連絡会を作り、会同士が意見交換できるようにすること。そして、遺族会が共同で、社会に対して自殺対策支援を呼びかけていけるようにしたいと考えています。(今年の夏頃の立ち上げを目指しています。)