私たちが目指しているのは、 大きな福祉の実現を目指した、 コミュニティケア活動の共創型相互支援の輪づくりです。

安心快適社会に向けての「大きな福祉」への関心の醸成
福祉というと、高齢者介護とか障害者支援などの直接的な問題解決に目が向きやすいが、将来的な問題も含めて、すべての人が安心して快適に暮らせる社会づくりを「大きな福祉」と捉え、そうした活動への助成を通して、社会における「大きな福祉」「安心快適社会の実現」への関心を高めていく。

さまざまな市民活動をつなげる共創型相互支援の輪づくり
実際に市民活動に取り組んでいると、忙しさの中でなかなか外部に目を向ける余裕がなくなり、タコツボにおちいりがちだが、効果的な活動をしていくためには、さまざまな市民活動が連携し支えあっていくことが必要である。テーマを超えて、さまざまな市民活動が学び合い、支え合う「共創型相互支援の輪」を広げていく。

◆大きな福祉
社会にあるさまざまな問題を、みんなが自分の問題として共有化し(つまり当事者になって)、みんなが知恵と汗を出しあいながら、みんなにとっての新しい価値(積極的な解決策)を創出していくこと。これが、私たちが考える大きな福祉です。福祉というと、介護や高齢者問題など、特別の問題をイメージしがちですが、私たちの生活や社会はさまざまなものが複雑に絡みあっています。ですから、個々の問題ごとに解決していくと同時に、それらをつなげていくことが必要です。

◆コミュニティケア
コミュニティケアという言葉は、一般的には、「さまざまなハンディをもつ人々を、隔離された施設でではなく、地域社会の中で、自立した生活が送れるように支援しようとする考え方」とされていますが、私たちはもっと広義に捉え、「お互いに気遣い合いながら、放っておけないことに対して、それぞれが出来る範囲で汗と知恵を出しあうこと」と考えています。コミュニティとは「重荷を背負いあった人間のつながり」ですが、私たちは最近、重荷を背負いあう関係を捨ててきたように思います。しかし、重いので捨ててしまった重荷の中に、実はとても大事な宝物があったのかもしれません。そんな思いもあって、改めて重荷を共有する、人と人のつながりを大事にしていきたいと考えています。

◆共創型相互支援の輪
コムケア活動は、誰かが誰かをケアするという一方向的な活動ではありません。参加した人が、お互いに支援し支援される双方向的な関係を目指しています。ケアすることで実は自らがケアされていることに気づけば、活動は永続し広がっていくはずです。やや気負って言えば、この活動を通して、社会に、「ケアしあう文化」の風を吹きこみ、さまざまな活動を「大きな福祉」に向けてつないでいきたい。それによって、相互支援の輪をみんなで育てていきたいと考えています。共創とは、一緒に汗と知恵を出し合って、新しい価値を創りだしていくことです。



□みんなでつくるコムケア物語のはじまり (2001年度)
「ひらく」から「つなぐ」へ みんなでつくるコムケア物語の2年目 (2002年度)
新しい物語づくりに向けて 「つなぐ」から「つくる」へ みんなでつくるコムケア物語の3年目 (2003年度)
「つながりこわし」から「つながりづくり」へ みんなでつくるコムケア物語の4年目(2004年度)
「つながり」から「結い」へ 各地でのコムケア活動が始まりました みんなでつくるコムケア物語の5年目 (2005年度)
みんなが主役になれるオープンプラットフォーム みんなでつくるコムケア物語の6年目(2006年度)

※製本された報告書ご希望の方は、1部400円(送料込み)でお送りいたします。


コムケアセンター
(コミュニティケア活動支援センター)

〒113-0034
東京都文京区湯島3−20−9−603
TEL 03−6803−2575

Email コムケアセンター

(このコーナーでは、コミュニティケア支援活動を支援してくれる、応援団をご紹介します。)
コムケア仲間やコムケア応援団を募集しています。 みんなで汗と知恵を出し合う、コムケア仲間(共創型相互支援の輪づくりの仲間)を募集しています。 また、コムケア応援団(事務局業務の支援や輪づくりの応援団)も募集中です。

ケアップくん
ケアップくんは、おおざっぱで細かいことを気にしない、昼寝の大好きなカエルです。困った人をほっておけないタイプのお人好しなのですが、やりたいと思ったことには脇目もふらずに突き進んでしまう一本気なところもあります。
広い田圃のなかで、一人で悪戦苦闘しているようにも見えますが、ひとたび彼が歌い出すと、どこからともなく様々な声が呼応して、いつのまにやら大合唱になるのです。
佐藤修(さとうおさむ) 事務局長/マネジメントカウンセラー
15年前に、自分の生き方を見直そうと25年勤めていた会社を辞めました。以来、 実に様々なことに触れさせてもらいました。実際に触れてみると、組織の中から見ていたのとはかなり違った社会の風景が見えてきました。
数年して、自分のテーマが決まりました。「コモンズの回復」です。私たちの世代は「みんなのもの」を壊してきたのではないか。もしそうならば、私たちの子供たちのために、みんなのものをみんなで取り戻すことが必要だ。そんな思いが強まっています。
このコミュニティケア活動支援プログラムは、まさにそうした私の思いにぴったりと合っています。このプログラムを通して、参加してくださった方々と一緒に、ぜひコミュニティケアのコモンズを育てていきたいと思っています。
いつかお会いできるのを楽しみにしています。
橋本典之(はしもとのりゆき) 事務局/スタッフ
2003年5月からサポーターとして携わっている橋本です。普段は、高齢者グループホームのケアワーカーとして働いています。コムケアでは様々な団体を知ることができ、たくさんの人に出会えるのでとても楽しいです。皆さん、よろしくお願いします!
宮部浩司(みやべこうじ) 事務局/デザイナー
今回の活動をとおして、いろいろ学んでいます。とくに、みなさまから寄せられる数々のご意見、ご要望、ご批判。これらの積み上げが貴重なノウハウになっています。みなさんどんどん私たちを叱ってくださいませ。